カリキュラム詳細
基礎教育
1年次のカリキュラム
4年後の就職に向けて、人間的な成長へ向けて、確かな一歩
リメディアル教育(言語、非言語系)、社会科学、スポーツなど、多彩な基礎教育を展開。幅広い知見と同時に、将来の就職試験に直結する基礎学力を身に付けます。必修科目である「法学」は、法の分類や起源など法律全般の基礎を身に付け、「憲法I」や「民法I」ではそれぞれ人権や総則から学びます。これらは2年次以降に始まる専門教育の基礎となります。警察官や公務員などを志望する数多くの学生が学ぶニチブンでは、法律に携わるための豊かな感受性を養う「日本文化史」などの科目も取り入れています。4年後の就職、人間的な成長へ向け、確かな第一歩を踏み出す1年間です。
基礎ゼミ I
大学生としての基礎を学ぶ
入学したばかりの学生にとって、担任の教員との最初の接点になるのが、「基礎ゼミI」です。教員や仲間とコミュニケーションを取りながら、大学で学ぶことの意義を自覚していく時間です。初年次教育である「基礎ゼミI」では、大学生としての基礎的な教養を身に付けるために、自ら学ぶ姿勢を確立するのが目標です。ここで学んだことを今後の大学生活に活かし、自分のキャリアプランの実現をめざしていきます。
日本文化史
日本文化を継承する茶道を学びながら、
人への気配りや会話の大切さを再認識する
「法の前に人がある」と説く、ニチブンの建学精神に基づいた科目です。日本の歴史や文化を学びながら、人間的にも成長できる時間。日本文化を継承した茶儀が行われ、知らず知らずの内に日本の伝統美や先人たちの知恵を身に付けることができます。お茶の点て方や歩き方、所作を通じ、人への心配りや会話の大切さを実感していくことでしょう。茶室でお茶とお菓子をいただくことは、学生たちにとっても心休まるひとときになっています。
専門教育
学生が語るニチブンならではの「即戦力を生み出す」専門教育
比較憲法
日本国憲法の解釈に新たな視座をもたらす「比較憲法」。イギリスやアメリカをはじめとする外国の歴史や文化、伝統、民俗について学びながら、憲法の基本や仕組み、在り方を日本の憲法と比較し考察する力を養います。
世界への知識を深め、客観的な視野を広げることができる(3年 石原 宝波さん)
1、2年次は日本国憲法について学びましたが、3年次から「比較憲法」の講義を受けています。この講義は、まず外国の憲法の基本的な仕組みから、各国の歴史や文化の特徴などを先生が細かく解説してくださいます。そこから日本の憲法の特徴や仕組みを外国の憲法と比較することで、その違いを理解し、新しい発見をしながら学びを深めていきます。知らなかった外国の憲法について学ぶことで知識が深まり、客観的な視野を広げることができる講義です。私はこの講義が興味深かったので、比較憲法の専門ゼミも専攻しました。自分がより学びたいことを追求でき、グループワークや発表する力を身につけることができたと思っています。社会に出てからも役立つ知識と広く世の中を見る力が養えました。
少年非行と少年法
20歳未満の少年が非行・犯罪を行った場合に、どのように手続きを進めていき、どのような処分がなされるのかを学びます。将来、少年警察活動に活用できる知識が身につきます。
未成年の非行を学び犯罪を未然に防ぐ大切さを認識(2年 中村 美咲さん)
私は今の自分と年齢が近いこともあり、少年非行について元々興味がありました。この講義では少年非行や犯罪の種類、原因について、海外の少年法との比較を行っています。警察出身の先生もいらっしゃるので、具体的な事例に基づきながら、警察官になったあとに必要となる知識も含めて親身にご指導いただけるのがニチブンの魅力だと感じています。今までは知り得なかった、少年がなぜ非行を起こすのか、何が影響なのかも深く知ることで、地域として防犯対策に取り組むなど、非行に走る前に何か対策を立てられるのではと、考えに変化が生まれました。
ゼミナール
学びのポイント
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幅広く多彩なテーマ
専門ゼミは、法律学だけではなく、国際関係、文化論、地域政策など、さまざまな分野のテーマがあります。
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10名前後の少人数制
平均して10名程度の小人数なので、教員との距離が近く、ともに就職活動に臨む友人たちとも親密になれます。
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議論を中心に展開
ゼミナールは議論を中心に行い、自ら考えることが求められます。それは、社会に出ても通用する力となっていきます。
自分で考え行動する。ゼミの活動を通して
社会人に必要な立ち居振る舞いや器量を学んでください。
轉法輪 慎治(教授)
ゼミ生の自主性を重んじています。
夏合宿などの活動を計画し実行するのも学生が主体です。
本ゼミは、犯罪に関わる分野について判例・事例研究を行っています。学生は各自興味のある判例を選び、レジュメに概要をまとめたうえで発表し、判決の解釈につき学説を踏まえて議論しています。ゼミ生は伝統的に警察官を目指している者が多いのですが、最近は警察官以外の公務員志望者も増えてきました。また本ゼミの特徴は、何よりゼミ生の自主性を重んじていることです。例えば、夏合宿などの活動を計画し実行するのも学生に任せています。自分で考え行動する、この様なゼミの活動を通して刑事法の知識はもちろん、社会人に必要な立ち居振る舞いや器量を学んで欲しいと思っています。
ゼミナール一覧
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地域政策
新井 辰也地域を取り巻く社会状況の変化について知識を身に付けるとともに、地域課題の発見・解決力をもった、地域に貢献できる人材を目指します。
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アジア文化論
川邉 雄大アジアの人々、宗教、言語、衣食住を比較考察することにより、それぞれの文化の共通性と異質性を理解し、相互理解のための幅広い視野を身に付けます。
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警察行政
久保 潤二犯罪捜査、人身安全関連事案、国際テロ対策などの警察活動に関し、社会や経済の情勢の変化に即したあり方について検討し、また、これらに対処する力を身に付けます。
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民法(財産法)
杉江 隆司民法(財産法)の判例研究を通じて、法的な思考力を身に付けます。
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比較憲法
團上 智也憲法的思考方法の修得を目的として、日本国憲法と諸外国の憲法との比較研究を行いながら、学説・判例の分析・検討を行います。
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刑事法
轉法輪 慎治具体的な判例を中心に刑事法について研究します。判例の考え方や刑法・刑事訴訟法の基本理論と応用力を身に付けます。
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政治学
蜷川 親輝政治参加、都市問題など身近な社会問題を含めた政治思想・政治過程論を研究し、政治学的な思考力を養います。
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実体経済と法
野崎 学現代社会の多様な経済活動を実体経済面から理解するために、経済学・経済統計や経済活動の根拠法などについての基礎知識を身に付け、多角的かつ柔軟な思考を養います。
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スポーツ政策
濵名 智男スポーツ振興に関する国や地方自治体の取り組みについて、根拠法令等の概要を理解し、日本のスポーツ振興や、地域におけるスポーツ振興の現状と課題について検討していきます。
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危機管理
大浜 明弘武力紛争、テロ、災害、食糧、資源、環境、健康、経済等様々な危機をいかに管理するか、組織を主体とする事例研究を中心に問題解決力を身に付けます。
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スポーツ情報科学
宮代 賢治競技スポーツや健康スポーツの普及および強化育成を支援する情報(数値・映像データ等)の処理や活用方法などについて研究します。
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憲法
村松 伸治地域を取り巻く社会状況の変化について知識を身に付けるとともに、地域課題の発見・解決力をもった、地域に貢献できる人材を目指します。
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人文地理学
山﨑 達夫人文地理学は、人間の営みを地域や景観などの視点から研究する学問です。その対象は人間の諸活動全般におよびますが、研究の成果は我々を取り巻く様々な課題を解決する契機となりうることを学びます。
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東アジア史
義家 文春台湾を基点として日本、中国、朝鮮など北東アジア地域の政治と歴史を分析しつつ、国際関係上の現代的課題について研究を行います。